古古古米はまずい?それとも美味しく食べられる?
「古古古米って本当にまずいの?」そんな疑問を抱いていませんか?
古古古米とは、収穫から3年以上経過したお米のこと。新米のみずみずしさとは対照的に、どうしても
「パサパサ」
「味が落ちる」
といったネガティブなイメージがつきまといます。実際、そのまま普通に炊くと、期待していた美味しさには届かないことが多いと思います。
でも、諦めるのはまだ早い!
適切な調理法と少しの工夫があれば、古古古米も十分美味しく食べることができるのです。
水加減を調整したり、日本酒を加えて炊いたり、チャーハンや炊き込みご飯にアレンジしたり。さらには米粉として活用すれば、パンやお菓子作りの材料としても重宝します。
古古古米を上手に活用することは、食品ロス削減にもつながる社会的意義のある取り組みでもあります。非常時の備蓄米としても心強い存在になるでしょう。
この記事では、古古古米が敬遠される理由から始まり、美味しく食べるための具体的なコツ、意外な活用アイデアまで、古古古米の全てを徹底解説します。
読み終わる頃には、きっと古古古米への見方が180度変わっているはず。

無駄にしがちな古いお米を、賢く美味しく活用する方法を一緒に学んでいきましょう。
古古古米とは?まずいと言われる理由を徹底解説

古古古米の基本知識
古古古米とは、収穫から3年以上経過したお米のことを指します。日本では以下のように分類されています。
- 新米:収穫年の12月31日までに精米・包装されたお米
- 古米:収穫から1年経過したお米
- 古古米:収穫から2年経過したお米
- 古古古米:収穫から3年以上経過したお米
なぜ「まずい」と言われるのか?
古古古米が敬遠される主な理由は以下の通りです。
1. 風味の変化 時間の経過とともに、お米本来の甘味や香りが減少し、独特の古米臭が発生することがあります。これは米に含まれる脂質の酸化が原因です。
2. 食感の劣化 水分が徐々に失われることで、炊き上がりがパサつきやすく、新米特有のもちもちとした食感が失われがちです。
3. 栄養価の低下 ビタミンB1などの一部の栄養素が時間とともに減少する傾向があります。
4. 保存状態による品質悪化 湿気や温度変化、害虫などにより、品質が大きく左下することもあります。
しかし、適切な保存がされていれば、古古古米でも十分美味しく食べることができるのです。
古古古米を美味しく食べるための炊き方のコツ

基本の炊き方改良法
浸水時間を長めに取る 通常の30分〜1時間ではなく、2〜3時間程度浸水させることで、芯まで水分を含ませることができます。
水加減を調整する 通常よりも1.2〜1.3倍程度多めに水を加えましょう。古古古米1合に対して、水220〜250ml程度が目安です。
- 日本酒を加える:お米1合に対して大さじ1杯程度
- 昆布を入れる:5cm角の昆布1枚を一緒に炊く
- みりんを少量:お米1合に対して小さじ1杯程度
炊飯器設定のポイント
- 「玄米モード」や「おこわモード」を使用すると、より時間をかけて炊き上げるため、古古古米にも適しています。
- 炊き上がり後、10〜15分程度しっかりと蒸らすことが重要です。
古古古米に最適な料理法・アレンジレシピ
チャーハン・炒飯系
古古古米のパラパラした食感は、チャーハンには最適です。
基本のチャーハンのコツ
- 冷やご飯を使用(温かい場合は一度冷ます)
- 強火で手早く炒める
- 卵でコーティングするように混ぜる
炊き込みご飯・混ぜご飯
具材の旨味が古古古米の風味をカバーしてくれます。
おすすめ具材
- きのこ類(しいたけ、まいたけ、えのき)
- 根菜類(にんじん、ごぼう、れんこん)
- 鶏肉や油揚げ
- ひじきや昆布などの海藻類
古古古米の意外な活用法!食品ロス削減アイデア

1. 米粉への加工活用
家庭でできる米粉作り
- フードプロセッサーやミルサーで細かく砕く
- ふるいにかけて粉状にする
- 密閉容器で保存
米粉の活用法
- パンケーキやクッキーの材料として
- 天ぷらの衣として(サクサク感アップ)
- とろみ付けの代用として
2. 非常食・備蓄食としての活用
古古古米は長期保存に向いているため、災害時の備蓄食として最適です。
備蓄のポイント
- 密閉容器で保存
- 乾燥剤を入れる
- 定期的に状態をチェック
3. 創作料理への挑戦
ライスチップス 古古古米を薄く延ばして揚げることで、スナック感覚で楽しめます。
お粥・雑炊 柔らかく煮込むことで、食感の問題を解決できます。
ライスプディング 牛乳や豆乳で煮込んでデザートとして楽しむこともできます。
古古古米の正しい保存方法
せっかくの古古古米をさらに劣化させないための保存テクニック
- 密閉保存:空気に触れさせないことが最重要
- 冷暗所保管:直射日光と高温を避ける
- 湿度管理:湿気を避け、乾燥剤を活用
- 害虫対策:米びつや密閉容器の清潔さを保つ
おすすめ保存方法
- 冷蔵庫保存:ジップロックなどに小分けして冷蔵庫で保管
- 冷凍保存:1回分ずつ分けて冷凍(使用前に常温で戻す)
- ペットボトル活用:2Lペットボトルに乾燥剤と一緒に保存
古古古米と新米の違い一覧表
項目 | 新米 | 古古古米 |
---|---|---|
香り | 強い、甘い香り | 弱い、古米臭が出ることも |
食感 | もちもち、柔らかい | パサつきやすく、粘りが少ない |
味 | 甘みと旨みが強い | 甘みが少なく、ぼんやりした味 |
保存性 | 長期保存には不向き | 長期保存可能だが品質劣化あり |
調理法 | そのまま炊いて美味しい | チャーハンや炊き込みご飯向き |
まとめ:古古古米は工夫次第で立派な食材に!
古古古米は確かに新米と比べると風味や食感で劣る部分がありますが、適切な調理法や活用方法を知ることで、十分に美味しく食べることができます。
特に現代では食品ロスが大きな社会問題となっているため、古古古米を有効活用することは環境にも家計にも優しい選択と言えます。
- 炊き方を工夫する(水加減・浸水時間・調味料)
- 適した料理法を選ぶ(チャーハン・炊き込みご飯・カレー等)
- 加工して別の食材として活用する(米粉・非常食)
- 正しい保存方法で品質維持に努める
次回、古古古米に出会ったときは、「まずい」と決めつけず、ぜひこれらの方法を試してみてください。きっと新しい発見があるはずです!
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